キャメロン・ハイランド

マレー半島中央部、パハン州に位置するキャメロン・ハイランドは、海抜約1500mのマレーシアを代表する高原リゾート。

緑の森に美しく咲き誇る花々など、リッチでお洒落なイギリスの田舎を髣髴させる。1885年にイギリスの国土調査官ウィリアム・キャメロンが避暑地を求めて初めてこの地を訪れたことから名づけられた由。丘陵地には紅茶畑が一面に広がり、見どころやアクティビティも充実していることから、国内では人気のリゾートであるが、国外ではあまり知られていない穴場中の穴場で、自然に囲まれ、動植物に触れ合うチャンスも。コンドミニアムも多数あり、年間を通じて気温が20℃と涼しいことから長期滞在にもお勧めとか。

 

右のマップ上、黒く強調してある文字のところが今回訪れた場所です

イチゴ農園

まずは最初にホテル近くのイチゴ農園(Big Red Strawberry Farm)に入る。

緑の森に美しく咲き誇る花々。イギリスの田舎を思わせる立地でおしゃれなタナー・ラタ周辺には、いくつものイチゴ農園があり、涼しい気候のもとでイチゴの栽培が盛んに行われており、ここもその一つで、イチゴ狩りのほか、ジャムや加工品の販売も行われている。

広大な敷地にどこまでも伸びるハウス農園、順序良く並べられた鉢植栽培のイチゴ群。とは言っても、もう収穫時期を過ぎたのか、草葉のみが目立つ農園の光景であった。防犯カメラで監視している旨の表示があったが、肝心のカメラはごく少数で、とても全体をカバーできておらず、多分に言葉だけの脅しに思えた。

サボテン園

次いでブリンチャン地区に移動し、サボテン園(Cactus Valley)に入る。

サボテンは、常緑多年草で、種類が多く、普通の樹木に似たコノハサボテン、柱状のハシラサボテン、扁円板状のウチワサボテン、また球形・紐状など外形が変化に富むので面白い。

ここでは、広大かつ起伏に富んだ庭園に多種多様なサボテンが集められているほか、園内にはバラ、ユリ、ブーゲンビリア、ハイビスカスなどの花も多数植えられており、目を楽しませてくれた。中には極楽鳥にそっくりな珍しい花(ストレリチア)も見られ、また色鮮やかな錦鯉が多数泳ぐ池も配してあるなど一瞬ここは日本かと疑う光景も見られた。そのほか眼下に広がる周囲の風景もなかなか見応えあるものであった。

 

野菜市場

次いで、同じブリンチャン地区にある野菜市場(KEA FARM)へ。

 

ここでは、いずれも簡易な屋根を付けただけの粗末な店構えだが、数々の高原野菜のほか、花、蜂蜜、薬用酒、日用雑貨などが売られており、まだ朝の10時台だというのに大勢の買い物客で賑わっていた。

ジャガイモが日本のものよりもかなり小ぶりなのが目立ったが、面白いのは、ガイドのトニー君が急に蜂蜜売り場のセールスマンに変身し、一生懸命に説明・勧奨していたこと。よほどのリベートがあるのだろうか。

 

以上で、キャメロン・ハイランドでの観光を終え、1042分、バスにて次の目的地に向かった。

 

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