クアラルンプール

 

説明: 説明: kuala%20lunpur%20map高層ビルが立ち並び、ハイウェイが通る傍で、今なおムーア風の寺院が神秘的な雰囲気を漂う。かように伝統と現代が渾然一体となった街。それがクアラルンプールである。

 

1857年、クラン川を遡ってきた87人の中国人たちは、ジャングルの中に、巨大な錫の鉱脈を発見する。これがクアラルンプールの始まりというから、比較的歴史の新しい町と言えよう。

以来、この街は錫とゴムの交易によって、商業のみならず、政治・文化の中心地として、急速な発展を遂げてきた由。郊外から遠望する現在の街並みは、超高層ビルの立ち並ぶメトロポリスそのもの。それはまた、東南アジアの躍進を担う重要な国としてのシンボルでもあるようだ。

 

右のマップで朱書している箇所が観光したところである。以下、簡略にご紹介することとしたい。

王宮

市内観光は、町の南側に位置する王宮から始まった。

説明: 説明: istana%20negara1中央駅から南へ700メートル、金色の丸屋根、手入れの行き届いた緑の芝生や木々が美しく映えている。

ここは、マレーシア13州のうち、スルタン(イスラム王朝の君主の称号)のいる9州から5年ごとに選挙で選出される国王の公邸である。

門前には馬に跨った衛兵と銃剣を手にした衛兵がそれぞれペアで両側に立っている。そのピクリとも身体を動かさない不動の姿勢には感嘆させられる。人間はともかく、馬もよく慣らされているものだ。

一般には入場できないが、記念撮影には応じてくれるので、観光客は次から次へと一緒に写真に納まっていた。

えっ! 私もそうしたかって? 残念ながら、もうそんなことをする時代はとっくに過ぎました。

それにしても、王宮の背後に超高層ビル群が立ち並ぶ様にこの国の発展ぶりの凄さを感じた次第。

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独立記念碑

説明: 説明: nこれは、約12年間続いたマレーシア独立戦争で命を失った兵士たちを悼むために1966年に建てられた記念碑。ワシントンにある海兵隊戦争記念碑の作者ウ説明: 説明: nェリントンの手によるもので、-マレーシアの自由と独立のために戦う7人の兵士の姿がブロンズに力強く彫り込まれている。

イギリス統治時代に造成された広大な緑豊かなレイクガーデンの北端の高台に位置しており、背後に濃い緑の木々、周囲に清らかな噴水を配することで、ブロンズ像を一層引き立たせる設計になっているが、残念ながら、このときは逆光であった。

なお、後方に見えるイスラム風の建物の中には、当時の記録が納められているとのこと。

国立回教寺院

次いで、レイクガーデンの南東際のすぐ向かい側にある国立回教寺院(国立モスク)にやってくる。説明: 説明: n

ここは、1965年に約1000万ドルをかけて建立された東南アジアで最大規模のモスク(=イスラム寺院)で、イスラム教に対する国民の忠誠の象徴とも言われている。貝殻を思わせる幾何学的な波状屋根の礼拝堂や高さ73メートルもある鉛筆状のミナレットなど、イスラム現代建築の代表作とか。床はイタリア製の美しい大理石でできており、5.2ヘクタールの広大な敷地内に、約8千人を収容する大礼拝堂、集会所、図書館の他にマレーシアの独立に貢献した人々の霊廟が設けられている。

拝観にあたっては、靴を脱がされ、肌の露出も禁物とあって、特別の衣服を纏わされた人もおり、イスラムの伝統に則りながらも、近代的にリファインされた、この静寂かつ崇高な佇まいに身をおくことで、異教徒ながら、敬虔な気持ちにさせられたひと時であった。

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独立記念広場

ここは、市のほぼ中央にある広場で、1957年にマレーシアがイギリス統治から独立を宣言した場所。かつ説明: 説明: mてイギリス人のクリケット場として使われていたとか。

100mの高さを誇る国旗掲揚台には、マレーシア国旗が----靡いていれば格好よかったであろうが、生憎このときは風がなく、垂れ下がっていた。説明: 説明: s

 

一方、道路を隔てた東側には、中央に時計塔を従え、美しい銅色のドームをもつアラビア風建造物が立っているが、これは1897年に建てられた旧・英連邦事務局ビルで、現在は最高裁判所として使われているとのこと。ここでも、すぐ背後には超高層ビルが立ち並び、新旧対照の妙で、鮮やかなコントラストを生み出している。

 

ペトロナス・ツインタワー

独立広場を後に、ショップハウスというお店兼住居の建物が印象的なチャイナタウンを車窓より眺め、次いで、トイレ休憩を兼ね、土産物店に30分ほど立ち寄った後、今や、クアラルンプールのシンボルとなっているペトロナス・ツインタワーが最もよく見えるという場所にてフォト・ストップ。説明: 説明: p

1998年完成の地上88階建て、高さ452mで、これは20世紀高層建築としては最も高いとか。マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって建築されたためその名が付けられている。

この塔はイスラム様式でマレーシアのモスクに似せて作られており、特徴的な尖塔を持つ。建設当時はこの尖塔を含めた高さで建築物世界一を誇っていたが、20031017日に中華民国(台湾)の台北101に世界一の座を譲り渡している。ただし、2本のビルが対になっているツインタワーとしては依然として世界一の高さをキープしているとか。オフィスビルのため、入場はできないが、41階に架けられたスカイブリッジには整理券(無料)を取れば入場可能とのこと。

なお、建築に関しては日本の建設会社ハザマがタワー1(左側)を、韓国のサムスン物産建設部門がタワー2(右側)を、それぞれ建設した由。

 

以上、これにてクアラルンプールでの観光を終え、貴金属店に立ち寄った後、街なかの「老香港小鮮」というレストランにて昼食。マレー料理ということだったが、店名でも分かるように、ここは香港からの華僑の経営する店。当然中華風であったが、料理よりも、入口を入ったところに展示されている水槽内のグロテスクな魚介類のほうに興味を惹かれた。

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