第9日目
(4月4日)
トゥルム
いよいよ観光最終日、カンクンのホテルを8時10分に出発、海沿いの道を約130km走って、9時50分、トゥルム遺跡入口に到着。まずはポラドーレス(飛ぶ人)の実演を見物する。
これは、太陽を象徴する鷲に扮した者が、高い柱の上に置かれた台からロープに吊るされて舞い降りるトトナカ族の催しで、5月から6月にかけてのキリスト聖体の祝日などに行われるものだが、ここでは観光用に行われているようだ。
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一通りの演技が終わったところで、ひとり1ドルを請求されたので、やむなく払った後、遺跡見学に向かう。
トゥルムとは、マヤ語で城塞を意味するとのことで、ここは三方を石の壁に囲まれ、一方がカリブ海に面する遺跡である。
紺碧の海を見下ろす断崖の上に立つ白亜の神殿(カスティージョ)の姿はまさに絶景であった。
スペイン人が初めて見たマヤの神殿がこのトゥルムだったとか。彼らの驚嘆ぶりが目に浮かぶようである。
ここにはカスティージョのほか、天下る神の神殿、壁画の神殿、葬儀の台座、大宮殿などの遺跡があったが、傷みがひどく、むしろ、遺跡よりもカリブ海の眺めのほうに目を奪われ勝ちであった。
遺跡散策中、女性二人を連れた若いアメリカ男性に声をかけられ、スリーショットの写真を撮ってくれるよう頼まれた。
快く応じた後、私も撮ってほしい、ついては一人では侘しいので、ふたりの女性も貸してほしい、とお願いし、納まったのが左の写真である。
ちょっと図々し過ぎましたかな。
そう言えば、件の男性、気のせいか、複雑な表情をしていました。
シェルハー国立公園
トゥルムを後に、車で10分余のところにある本ツアー最後の観光地シェルハー国立公園に向かいました。
ここは海に面した大きな美しい池を中心にマングローブ林の広がる公園で、最後の観光にふさわしい自然美あふれるのどかなところでした。
透明な水の中には無数の熱帯魚がさまざまな色模様を織り成し、時としてアヒルやイルカの泳ぐ姿も見られ、一方、地の上では、体長2mにも届こうかという巨大なイグアナやトカゲなどの爬虫類がそのグロテスクな姿をさらして闊歩する姿やカラフルなオウムの一群を見られなど、ここで昼食前の1時間半の散策を楽しみました。
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公園内はかなり広く、ひとり、池の末端まで行って引き返そうと思いましたが、なかなか行き着けず、とうとう途中で引き返さざるを得ませんでした。
さて、これで本ツアーすべての観光日程が終了し、公園内のレストランで遅い昼食をとった後、カンクン空港から17時38分、メキシカーナ航空MX696便にてメキシコシティに向かいました。
2時間ほどのフライトでしたが、ここでまた時差調整のため、時計を1時間遅らせたため、メキシコシティの空港に着いたのは、18時28分でした。
着後、最初に泊まった同じホテルに直行し、小憩後、ホテル内レストランで夕食をとり、この日の日程を終えました。