フマユ−ン廟

 

ここは、ムガール帝国第2代皇帝フマユーンの霊廟で、、王妃の一人で信仰篤いハッジー・ベーガムによって着工され、皇帝の没後9年目の1565年に完成したそうです。

設計はペルシアの建築家の手になるもので、そのためペルシアの伝統が色濃く反映され、建築物、庭園とも、極めて幾何学的に構成されており、前後左右どちらから見ても同じ形に見えるようになっています。

ヒンドゥー建築やそれまでのインドのイスラム建築にはない優美な姿が特徴で、中央上部に聳える大ドームは募廟の屋根と天井を別にした二重ドーム構造で、赤砂岩に白大理石をはめ込む造りなどは、タージ・マハールを代表とするその後のムガール建築の原点となったといわれています。

建物の内部はいくつかの部屋に分かれ、皇帝を初め、一族の棺が並べられています。