レイテ島・サマール島の概況

 

 レイテ島Leyte Island)

フィリピン中東部、ビサヤ諸島の島で、細いサンフアニコ海峡をはさんでサマール島に対する。島は深い森林におおわれている。肥沃(ひよく)な低平地では、サトウキビ・米・ココナッツ・アバカ(マニラアサ)などが栽培される。面積は7213km2。人口は169480(1990)。

ポルトガル人の航海者マゼラン一行が、1521年にヨーロッパ人として最初に来航した。その後、スペインとアメリカに統治された。第2次世界大戦末期、日本に占領されていたレイテ島は連合国軍の攻撃目標となった。そして194410月の日本軍とアメリカ軍とのレイテ沖海戦で、日本の連合艦隊は事実上壊滅した。73年、日本の戦後賠償で、島の北東端に2.6kmのサンフアニーコ橋が建設され、サマール島とむすばれた。

 

 サマール島Samar Island

フィリピン東部、ビサヤ諸島の東端にある島。北西はサンベルナルディノ海峡をはさんでルソン島、南はサンファニーコ海峡とレイテ湾をはさんでレイテ島に面する。島全体が丘陵と山地からなり、平野部は少ない。最高峰はカパトアン山(846m)。台風の通過地として知られ、毎年大きな被害をうけている。おもな農産物は、麻、米、ココナッツ、サツマイモなど。中心都市は、西海岸のカトゥバロガン。南のレイテ島とはサンファニーコ橋で結ばれている。フィリピンで3番目に大きい島で、面積は13079km2。人口は1246722(1990)。