第4日目

(10月29日)

 今日は4日目、短い旅行なので、早くも中日である。

 4時15分起床。とたんに足が釣った。しかも両足が。エアーズロックに登る日だというのに幸先悪い。両足が拒否しているのだろうか。

 ともあれ、朝食弁当の入ったリュックサックを受け取り、まずは日の出を拝むべく、5時半にホテルを後にする。

 5時55分、ビューイング・ポイントに着き、弁当をとりながら、日の出を待つ。昨夜と同じく、大勢の人が、思い思いの場所で、カメラを構えて待機していた。

 日の出前は冷えると聞いていたので、十分着込んできたが、寒さは思っていたほどではなかった。

 

説明: 説明: sunrise 6時07分、東側から太陽が出た。素早く右の写真を撮り、すぐ振り向いて反対側の日の出に映えるエアーズロックを写そうとしたが、太陽は見る間に雲に隠れてしまった。

 晴れてさえいれば、太陽が昇るにつれて徐々に色を変えていく様はまさに圧巻とか。

 曇ってしまって、それが見られなかったのは残念ではあるが、一瞬たりとも日の出を見られたのは幸いであった。

 

 

説明: 説明: c サンライズを見た後、エアーズロックの登山口に移動し、さぁ、いよいよ登頂に挑戦である。

 エアーズロックは荒涼とした砂漠の中にある世界最大級の一枚岩で、周囲9km,海抜897m(地上からの高さ348m)に及ぶ巨大なものだが、登山ルートはここだけとのこと。

 見上げると、すでに大勢の人が鎖に掴まって登っていく姿が見えた。果たして自分は頂上まで行き着けるだろうか。不安はあるが、ここまで来たからには覚悟を決め登るしかない。

 

 6時30分、いよいよ登頂開始である。

  最初の、比較的広く緩やかな坂を登り切ったところから、右手で鎖をつかみ、自らを引っ張り上げる感じで登る。ちょうど鎖はベルトの高さだろうか。それにしても急坂なため、すぐ息が上がってしまう。一番急なところは傾斜が40度近くあったのではないか。

 少し登っては、座り込んで休み、また登る、というパターンを何回繰り返しただろうか。ほかの人もそうしているので、何回も同じ顔に出会っては、励ましあった。

 行程の約1/3くらい行ったところで、鎖から解放され、やれやれこれからは平坦か、と思ったところ、とんでもない! それから先は小さいアップダウンが嫌というほどあり、掴まるところがないので、時には這い蹲り、時には尻餅をつきつつ進む有様。

 このように辛い思いはしたが、1時間20分かかって、ようやく頂上に到着。記念写真におさまる。眺望こそ曇りのためいまいちだったが、登りきれた、という達成感は格別なものがあった。

 帰路は同じルートなので、様子がわかっていたため、比較的楽に降りられ、所要時間も49分と、昇りより大分早く下山できた。

説明: 説明: climing

説明: 説明: summit

説明: 説明: descending

 

26人のツアー客のうち、登山に挑戦したのは、2/3ぐらいの人、更に頂上まで極めた人はその半分ぐらいの人ではなかったでしょうか。年配の方には確かにきつかったと思います。

なお、登山しなかった人は、ガイドがそこかしこのアボリジニの聖地に案内したそうです。

 

さて、一休みした後、エアーズロックの周囲9kmをバスでぐるりと一周し,9時半にホテルに戻りましたが、チェックアウトが10時なので、大慌て。急ぎシャワーを浴びて着替えを済ませました。

 

この後、12時30分まで自由行動となったので、リゾート内を走っている無料のシャトルバスでリゾート内を一周後、ビジターセンターに立ち寄りました。

ここでは、現地の歴史や現状を記したパネルや、動植物の生態模型などの展示物を、日本語ガイド端末を耳にあてながら見学、大いに参考になりました。

 

午後になり、エアーズロック・リゾートを後に、コネラン空港を14時27分、QF−688便にて飛び立ち、最後の目的地ケアンズへと向かいました。昼食は機内食でした。

ここでもまた時差調整のため時計の針を30分進ませ、17時10分、ケアンズ空港に着陸。直ちに専用バスにて市内のホテル「オール・シーズンズ・エスプラネード・ホテル」に向かいました。

 

説明: 説明: e車中で、現地ガイドから、ケアンズ周辺は紫外線が日本の5〜7倍もあるのでご注意を、などの話を聴くうちに、10分あまりでホテルに到着。

幸い、ホテルは繁華街のエスプラネードに近く、かつトリニティ湾をまじかに望む絶好の位置にあり、眺望を楽しんだり、買物や散策などには好都合でした。

 

この夜は、街なかのレストランで、無愛想なウエイトレスにコップを倒され、膝が水浸しになるというハプニングはありましたが、まずはシーフードの夕食を楽しみ、帰路はナイト・マーケットなどを覗きつつ、20時30分にホテルに帰着し、本日の日程を終えました。

 

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