エピローグ

 

今回、このパリ・ローマの旅をHPに載せようと思い立ったのは、日常生活のはざ間で、いくらか時間的に余裕ができたこと、それにこの旅は、やはり私の海外旅行の嚆矢となったものであるだけに、前々から何らかの形で載せたいと思っていたからです。

 

なにせ、この旅は35年前のことで、まだ海外へ行くことは珍しく、もちろん現在のようなツアーもなく、したがって今のように行き届いたガイドブックもない時代で、かつ1ドルが360円の固定レート、海外持ち出し金も500ドル以下と制限されていました。

それにパスポートも1回限りのものが一般的で、私もそれを利用しました。

 

ご覧いただいたように、今回のパリ・ローマ編は、旅日記と言える代物でなく、エキスだけを採った、いわば駆けある記となってしまいました。

既に遠い昔のことですので、記憶も殆ど薄れてしまっていますが、幸い当時の社内誌に投稿した原稿があったため、それを基に作成したものです。

 

今のように、事前の勉強をしていれば、若い頃だっただけに、もっと有意義な旅になったと思うと非常に残念ですが、当時の状況ではそれがかなわず、したがって極めて中身の薄い旅行記になってしまったことをお詫びいたします。

 

余談ですが、退職後、パリ、ローマには再訪、再々訪の機会を得ましたが、やはり最初に訪れたときのような感激はありませんでした。

若くして、自由に海外に行ける今どきの若い人らが羨ましいです。

 

以上、最後までご覧いただき、有難うございました。

 

平成1634

野口 敏夫

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