シヨン城

ティーシュからバスに揺られること約1時間50分、レマン湖畔のモントルーにあるシヨン城に着きました。14年前にもここを通っておりますが、そのときは17時をまわっていたため、見学できず悔しい思いをした経緯があります。今回は幸い16時を少しまわったところでしたので、入場できて良かったです。

 

説明: chillon

スイスを代表するこの名城が文献に初めて城の記述が登場したのは1150年のこと。12世紀半ばから13世紀にかけ改修を繰り返し、現在の城の基盤がつくられました。1314世紀にはサヴォワ公の夏の居城として繁栄。レマン湖に浮かぶ幻想的なこの城は、19世紀にデュマ、ユーゴー、ターナーなど多くの詩人や画家を魅了し、その作品などを通して世界にその名を知られていったのです。とくにバイロンによって書かれた『シヨン城の囚人』は有名。現在はミュージアムとして公開されております。

 

ミワさんという日本人女性ガイドの案内で、城内を巡りましたが、何しろ、この城は古くは戦略上の砦であり、また領主の館、行政上の中心地、貯蔵庫、武器庫、牢説明: chillon獄など、それぞれの時勢に応じて改造され使用されてきただけに、時代背景に疎い私にとっては、通り一遍の説明では、俄かには理解しがたいものでした。

ただ、有名なバイロンによる1816年の詩「シヨンの囚人」「シヨン城詩」が、16世紀にこの城説明: chillonに幽閉されたジュネーヴ宗教改革者フランソワーズ・ボニヴァルのことをうたったものであることを知ったのは収穫であり、実際に鎖に繋がれて幽閉されていた地下牢にも案内されました。もっともバイロンの詩は、実際とはかけ離れ、だいぶ虚構が多いとのことですが------

なお、バイロンがここを訪れた時に自身で刻んだといわれるバイロンの名が柱に残っているのが見られました。

 

城見学は1時間ほどで終わり、次いで本日の宿泊地ジュネーブに向かいました。

 

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