アストルガ

 

レオンから最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステラに向かって西に進むこと1時間弱、ガウディ設計の司教館があることで知られるアストルガの町に立ち寄りました。

 

ここは、古代ローマ時代、アストゥリカ・アウグスタと呼ばれ、数本の幹線道路が交差する交通の要所として賑わった町で、中世になっても定期市が催されたのと、サンティアゴ・デ・コンポステラに向かう巡礼道として賑わいを維持してきたとか。

司教館

アストルガに着いた時、既に12時半近くになっていましたが、まずは目当ての司教館を見学しました。

中世的宮殿を思わせるこの奇妙とも映る模作は、1889年、あのバルセロナのサクラダ・ファミリア(聖家族)教会を手掛けるなどその奇抜な設計で知られるアントニ・ガウディの途方もない想像力が生み出したものとか。

屋内の装飾も華々しく独創的で、ガウディらしさが柱や壁面など随所に見られました。

 

大聖堂

司教館見学後、その名もユニークな「ガウディ」というレストランで遅い昼食をとり、出発まで10分あまり余裕があったので、すぐ傍の大聖堂に行き、外観のみ見学しました。

この大聖堂は、15世紀末に後陣の建築がゴシック様式で始まったのに、全体が完成したのは18世紀に入ってからだったそうで、そのため、塔やファサードにルネサンスやバロックの要素がたくさん入り込んでいます。

そう言えば、何となく統一感に欠ける感じは否めませんね。

ファサードのポーチに、商人の寺院からの追放や不貞を働く女などキリストの生涯の目立った行動を表わす浅浮き彫りがあり、また扉の上には、美しいキリストの降架像が見られました。

 

次いで、アストルガを後に更に北西に進み、かつての城塞都市ポンフェラーダに向かいました。

 

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