5日目

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チェンマイ滞在

 

朝食後、7時30分にホテルを出発、チェンマイ近郊のランパーン県ハンチャットにあるタイ国象保護センターへ。

1時間あまり走って着いたところは、タイ王室プロジェクトによって運営されている象の保護施設で、タイで初めてかつ唯一の訓練学校とか。

みなさん、「星になった少年」という映画をご覧になられただろうか。そう、ここはその映画の主人公・柳楽優也が象使いになるために訓練したところなのだ。

観光は、希望者を対象に象に乗っての構内トレッキングから始まった。30分、1500円という。

決して出費を惜しんだわけではないが、私は既にスリランカ、ネパール、インドと3回も象乗りを体験しているので、今回はパスした。他にもパスした人は数人いたが、子育て中の親子象などを見学後、私は一人離れて、象のトレッキングする道を歩いてみた。

その道はすぐわかった。象の道というと聞こえはいいが、そこには幾頭もの象が垂れ落とした糞が転々と転がっており、これはまさに糞の道に他ならない。フン、さようか。

次いで、象の水浴び風景を見学した。

強い日差しの中、池に入って、象使いに身体を洗ってもらう象たちの姿は実に気持ちよさそうで、平和そのものであった。

10時からはアトラクション会場に移り、各国からの観光客とともに、思い思いに観覧席に腰掛け、象のショーを見学した。

まずは象にまたがった象使いたちの紹介に始まり、尻尾と鼻をつないだ行進や、寝転びの動作、材木転がしや持ち運び、国旗の掲揚、象同士の共同作業などの実演が行われ、そのつど観客からの盛んな拍手を浴びていた。

どうぞ、右の写真をクリックされ、その模様をスライドショーでご覧いただきたい。

さて、そして最後は2頭の象によるお絵描き。それぞれの象が鼻で筆を持ち、見る見るうちに、1頭は象の水浴び姿を、もう1頭は花の絵を描きあげてしまったのには、観客誰しもびっくり仰天! 象にここまで知恵があったとは! と、今更ながら認識を新たにした次第-----しかしこれは、象使いが象の耳に触れてそのつど指示を送っていたことが判明、象たちは何もわからず、ただその指示に条件反射的に行動していただけと判明、それにしてもよく教え込んだものである。

どうぞ、ここをクリックされ、その模様をじっくりとご覧いただきたい。

 

なお、ここの構内の一角には世界で唯一といわれる象の病院があり、内臓疾患のある象、半身不随の象、地雷を踏んだ象、人を殺したことのある象などを収容し、これらの象を安楽死させることなく、社会復帰(?)を目指して、獣医や看護士、象使い、ボランティアの外国人などが協力し、治療にあたっている由。

 

さて、11時ちょうど、タイ国象保護センターを後に、同じランパーン県にある寺院、プラタート・ランパーン・ルアンへと向かう。

走ること約30分ほどで目的地に到着する。この寺院は、13世紀にランパーンのアナンダヨット王が建立したもので、北部タイを代表する古刹とか。

本堂は天井が高く広々とした内部を持つ一方、外観は木造・三層屋根の重厚な構えで、すぐその奥には見事なフォルムの仏塔があり、更にその左隣りの礼拝堂とともに、バランスのよいアングルを形成している。ただし、空には一片の雲もなく、強烈な日差しには参った。

 

これで午前中の観光を終え、20分ほどでランパーンの町なかに戻って、「ランパーン・ウインソン」というホテルで昼食。何とここでもビュッフェであった。ただタイ料理だけでなく、インターナショナルなメニュでバラエティに富んではいたが--------

さて、昼食後、予定にはなかった馬車による街なか散歩に出かけることになり、ホテル前から2名ずつ客席の周りに花をあしらった馬車に乗り、ホテル周辺をぐるりと約20分間、パカパカと散策した。別にどうということのない行程であったが、この花馬車は一応ランパーンの名物のひとつとか。現地旅行会社の特別のサービスなのてあろうか。

( 続いて次ページをご覧ください。)

 

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