第1日目

(4/5)

 

成田 → マニラ

 

13時50分、家を出発、私鉄、JRを乗り継いで、成田空港第2ターミナルの出発ロビーに着いたのは15時45分であった。

例によってQLライナーで託送してあったスーツケースを受け取り、団体受付カウンターのK社窓口へ行き、まずは添乗員による名前とパスポートの確認を受け、航空券を渡される。

直ちに個人チェックインのため、Mカウンターへ行き、チェックイン。幸い、希望通り通路側の座席(55H)が取れたのは幸先よい。

16時40分、添乗員によるオリエンテーション。

添乗員のYさんは、入社3年目の眩しいくらい若いぴちぴちギャル。年寄りばかりのツアー客の世話では気の毒この上ない。

ツアーメンバーは、当初より2人減って13人。有り難い、なおゆったり行ける。13人の内訳は夫婦か3組で、あとは男性ばかりの、1組の友人同士を除き、いずれも単独参加であった。

フィリッピンは観光先としてはマイナーなので、やはり女性には人気がないようだ。

年齢も、ひとりの夫人が50歳台と見られるだけで、あとはすべて60歳台以上、あとでわかったことだが、そのうち80歳台の方も男性で2人おられた。

 

18時50分、JL-745便にて飛び立つ。行き先が行き先だけに、とても満席にはならず、結構空席が目立ち、途中からは移動して右側座席3人分を一人で使えたくらいだった。

ややあって機長の挨拶あり。マニラは晴れで気温27℃とのこと。30度以下ならまずまずか。

20時、飲み物に続いて夕食がサーブされたが、チキンorビーフ、であった。迷った末、ビーフをチョイスしたが、明日からの行動を考え、半分ほど残す。

夕食後は、フィリッピン入国カードをもらって記入したが、外国での住所を書く欄では、つい日本を主体に考えてしまうため、マニラのホテル名を書いてしまったが、これはフィリッピンからみた外国、つまりはこの場合、日本の住所を書くべき欄であった。

やがて、マニラが近づいたので、時計の針を現地時間に合わせ、1時間遅らせる。

21時25分、あと、30分で着陸の由。マニラは晴れで、気温25℃とのこと。

21時50分、ニノイ・アキノ国際空港に着陸。ちょうど4時間のフライトであった。

どう見ても能率がいいとはいえない入国審査をやつと通過後、Baggage Circuit へ。

ここでも荷物がなかなか出てこず、とくに一組のご夫婦の荷物は最後の最後になってしまったため、税関を通過し、ガイドによる迎えのバスに乗車したのは、着陸から1時間後の22時40分であった。

23時13分、マニラ・ホテルに到着。入口で、ショルダーバックの中身を調べられたのには驚いた。こんな経験は初めてである。

聞けば、このホテルは1912年以来、世界各国のVIPが宿泊してきた格式の高いホテルで、かのマッカーサーもここに宿泊していたという。ロビーを初め、ホテル各所には豪華かつ古典的なムードが漂っていた。

やがて鍵を受け取り、エレベーターで623号室へ。

部屋も広く、清潔で瀟洒な造りであった。こんな部屋に夜中に着いて、明日早朝には出発しなくてはならないとは、もったいない、と感じたのは、いかに自分が小市民的感情の持ち主であるからだろうか。

トイレも、他のホテルならバスタブと一緒になっているのが普通であるが、ここでは完全に別室(?)になっていた。

そのうえ、ミネラルウオーターもサービスでついていたし、ウェルカム・フルーツまであった。

ともあれ、明日からの3泊4日分の島巡りのための荷物と、最後の2泊分をこのホテルに残していく荷物とを切り分ける作業に手間取り、その後入浴し、ベッドに入った時は既に1時15分になっていた。

 

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