5日目

( 528)

エン・ボケック→マサダ→エン・ボケック

 

5時35分、起床し、窓外を眺めて日の出を待つ。待つこと約15分、ようやく陽が顔を出し始める。

説明: 説明: israel5-1生き物の生存を許さない死の海だけに静寂そのもので、一層神秘的である。

窓が開けられないので、やむなく窓越しからの撮影となり、余計なカーテンが入ってしまった。

さて、ここでどうにか日の出をカメラに収めたのはよいが、カメラの電池の残量マークが一山欠けてきた。あと4日間、果たしてもつかどうか。予備のカメラは電池そのものを忘れてきてしまったし、今後は極力電池の消耗を抑えなければなるまい。

マサダ

朝食後、水とカメラだけを携行し、8時ちょうどにホテルを出発、昨日通った死海沿いの道を北上し、草木も生えない過酷な自然に遺された悲劇の舞台、マサダへと向かう。

8時20分、マサダの麓にあるビジターセンターに到着。まずは英語によるマサダ紹介の約8分間のビデオを鑑賞後、ロープウェイに乗って、死海から400m上(海抜約0m)にある高台の要塞跡の見学へ。

アラム語で「要塞」を意味するここマサダは、AD73年、ローマ軍に滅ぼされるまで、イスラエル王説明: 説明: israel5-2国最後の集団約1000名がここに立て籠もり抵抗を続けたところで、ユダヤ民族にとっては、日本人の「ノー・モア・ヒロシマ」にも匹敵する「マサダの悲劇を繰り返すな」が合言葉になっているほど、今なおユダヤ人の心に影響を与えているとか。

なお、マサダのより詳しい概要についてはこちらを参照されたい。

要塞全体の模型をもとにガイドから説明を受けた後、直射日光の遮るものとてない強烈な暑さの中、歩きまわること、約2時間、まさに難行苦行の見学であった。

見学は、貯水槽跡から始まり、石切り場 兵舎 監視窓 水槽→食物貯蔵庫 ローマ式浴場 自決の順序をくじ引きで決めた部屋 北宮殿(上の間、中の間、下の宮殿) 多目的広場 水門と水のシステム シナゴーグ→ 二重構造の城壁 ハト小屋(食料用に飼育) 西の宮殿(モザイクの部屋)などを巡り、再びロープウェイに乗り、下山した。

それら見学対象は、新スライド方式にまとめてあるので、こちらをご覧いただきたい。

ただし、スライドショーはエンドレスに繰り返されますので、適当なところで画面左上の「戻る」をクリックしてください。本文に戻ります。)

 

説明: 説明: israel5-3下山後、休憩を兼ね、しばしビジターセンター隣接の店で買物を楽しんだ(と言っても私は何も買わなかったが----)後、エン・ボケックに戻り、ホテル付近のレストラン「ソドム・アップル」にて昼食をとる。一見、家族経営風の小さい店だが、とても親しみを感じる雰囲気であった。

何よりも嬉しかったのは、ホテルと違って、ここはメインディッシュを選択できるセツトメニューであったこと。イスラエルでは、ホテルでは決まってビュッフェ方式であるだけに、席説明: 説明: israel5-4に着いたままサーブされる町のレストランでの昼食は、説明: 説明: israel5-5唯一ホッと落ち着ける場所である。

さて、メインディッシュは、ピザ・スパゲティ・魚の3種から選べるということで、私は、イスラエルのスパゲティはどんな風かとそれを頼んでみたが、ホワイトソース味のなかなかの美味であった。他に、野菜スープにガーリックトースト、それにデザートとしてフルーツサラダが付き、更には、サーブしてくれたウェイトレスが飛び切りのユダヤ美人とあって、まずは久方に満足度の高い昼食であった。

 

さて、午後は自由時間とあって、まずはホテルに戻り、部屋で小憩後、海水パンツに着替え、部屋に備え付けのタオル地のガウンを羽織って、ホテルのプライベートビーチに出る。いよいよ浮遊体験へのトライである。

ビーチには我々の仲間を含め、既に各国からの大勢の宿泊客が来ていて賑わっていた。対岸のヨルダンも良く見渡せた。

説明: 説明: israel5-6ほんまに浮くのかいな、と半ば疑いつつも、水が腰の辺りまで来た地点で体を仰向けに倒すと、浮いた! 確かに浮いた! コリャ面白い、どんなカナヅチでも絶対に浮くと聞いていたが、本当だった。塩分の濃度が高いとこんなにも浮力が付くものな説明: 説明: israel5-7のか。

いったん浮いてしまうと、もう直ぐには立ち上がれない。浮力が強くて足を下に戻せないのだ。うっかりバランスを崩して、目や口に海水が入ったら大変なことになる。立ち上がるには、手がつくところまで浮いたまま戻って、身体を反転させる必要がある。

浮遊体験はここでなくてはできないことだけに、一世一代の実体験と言っても過言ではあるまい。

 

さて、あまり長く朝濃密塩度の海水に浸かっているのは身体に良くないということなので、30分ほどで引き上げ、ビーチ備え付けの屋外シャワーで海水を落とした後、そのまま再びガウンを纏って部屋に帰る。

改めて入浴してさっぱりしたところで、机に向かい、日本宛の絵葉書を3通ほど書いた後、午前中説明: 説明: israel5-8の炎暑の中の歩行と、午後の海水浴(?)での疲れからか、眠くなったので、ベツドに入り昼寝することにした。

ふと、目覚めた時はもう1830分を過ぎており、外は暗くなっていた。

19時、夕食の時間となったので、0階のレストランまで降りる。型どおりのビュッフェ方式の夕食で、風情も何もあったものではないが、食事に興味のある方もおられると思うので、ここでは、私がどんなものを食べたか、右の写真をご披露することとし、本日の稿を締めさせていただきたい。

(本日の歩数 10181)

 

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